輝きの風情を競う もう一つの トリデケイリン

2004年秋、取手アートプロジェクトの企画(小山田徹 企画)の一つとして、取手市内の放置自転車を使い、行われたレースが「取手蛍輪」です。「こんな良いイベントを一度で終わらせるのはもったいない」との声から、市民有志が中心となり2006年第二回、2007年第三回、2008年第四回…と開催し、2015年第11回-THE FINAL-で幕を閉じました。
 行ったことはないけれど、取手に競輪場があるのはご存じの方も多いと思います。この「取手競輪場」から発想を得て生まれた競技が「取手蛍輪」です。勝負どころは「スピード」ではなく、レース参加者が足でこいで発電する自転車の光。しかもいかに美しく光るかといった「輝きの風情」を競い合います。速さでは勝てないこの競技は、みなさんの脚力と技術力、そして何より発想力にかかっているのです。
 人が自転車をこいで発電し、その光の美しさを競い合うこの競技が、環境にやさしいことはもちろん、人の力でエネルギーを生み出す面白さや、自分の手で作り出す楽しみを思い起こすきっかけになれば素敵ですね。取手のゆるやかな時間の中、どんな自転車がこの町に「風情」を感じさせてくれるのでしょうか。

輝く自転車レース「取手蛍輪」の記録をご覧下さい。